成年後見人制度って?

判断能力が不十分な方々を、法律面や生活面で保護したり支援する制度です。
私たちは契約を前提とする社会に生きています。スーパーで魚や肉を買うのも契約書に実印を押したりしませんが、これも契約です。契約をするには、自分の行為の結果がどのようになるか判断できる能力が必要となります。判断能力が不十分な場合、そのことによって不利益を被ってしまうおそれがあります。そうならないように支援するための制度が成年後見制度です。

どのように支援する?

あなたの支援者(これからは成年後見人等といいます)は、あなたの希望を尊重し(「自己決定の尊重」といいます)、家庭環境や生活状況、体力や精神状態などを配慮して(「身上配慮義務」といいますが、実際に介護等をするものではありません)、あなたにとって最も良い方法を選び支援することになります。
例えば・・・
あなたに代わってアパートの賃貸管理をしたり、または、そのアパートを売って、その代金であなたの入院費を継続的に支払う権限(代理権という)を成年後見人等に与えたり、判断能力が衰えていることにつけ込まれ、不必要なものを買わされてしまった場合、成年後見人等の同意(同意権)なく契約してしまったとしたら、その契約を取り消すことができる権限(取消権という)を与えるなど、権限を上手に組み合わせることによって、あなたの望む暮らしを支援していきます。
また、元気なうちに将来どのように暮らしたいか、誰に支援してほしいかを契約しておけば、いざというとき、そのとおりの生活が実現されます。

こんな時に利用できます

1. ひとり暮らしの老後を安心して過ごしたい。  (任意後見制度)
高齢者施設などに入所するために契約をしたり、入所費用を払ってもらいたい。併せてこれまで経営してきたアパートの管理もお願いしたい。出来れば今から頼みたい。
2.アルツハイマー病が発症。 (任意後見制度)
今一人暮らしだが、自分の意思で悔いのない人生をいきたい。
3.使うはずもない高額な健康器具など頼まれるとつい買ってしまう。 (任意後見制度・法定後見制度)
4.両親が死亡した後、知的障害を持つ子供の将来が心配。 (法定後見制度)
その子のために財産を残す方法やその使い方、施設への入所手続きなどどうしたらいいの?
5.痴呆の父の不動産を売却して入院費にあてたい。 (法定後見制度)
6.寝たきりの父の面倒をみて財産管理をしてきたが、他の兄弟から疑われている。 (法定後見制度)
7.老人ホームにいる母の年金を持ち出してしまう兄に困っている。 (法定後見制度)

判断能力に応じて利用できます

成年後見制度は「自己決定の尊重」(=気持を尊重する)、「保護」(=法的権利を守る)、この二つを調和させながら支援する制度です。ですから判断能力に応じて利用できます。
判断能力が衰える前
「こんな時に利用できます」
1〜3の場合 “任意後見制度”が利用出来ます。
今、将来のために、[支援する人]・[支援内容]を決めておきます。将来(今からでも)望みどおりの支援を受けることができます。保険みたいですね。
判断能力が衰えた後
「こんな時に利用できます」
3〜7の場合 “法定後見制度”が利用出来ます。
保護がどこまで必要なのかによって「補助」・「保佐」・「後見」の三つの利用の仕方があります。柔軟に工夫出来るので、利用する人にあったメニュー作りが重要です
成年後見制度を利用しても、日用品の購入やその他日常生活に関する行為は単独で出来ます。
居住している建物を、売却や賃貸などする場合には、家庭裁判所の許可が必要です。
法定後見人への報酬は裁判所が決定します。

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